キッチンを床タイルでアレンジしよう

住宅の施工、リフォームでは、どのような素材を使用するかで使い勝手や空間の雰囲気がガラリと変わることがあります。たとえば、タイルを素材に取り入れることでいろいろなメリットが期待できるのが、キッチンです。この記事では、キッチンの床材にタイルを用いたときのメリットやデメリット、施工の仕方などを解説します。

タイルで床をアレンジするメリットは?

キッチンの床材をタイルにするメリットは、以下の3つです。

水をはじいてくれる

タイルは、水分や油分をはじく性質をもっています。キッチンなどの水回りの床は、使用中に水滴や油などが落ちやすいのが難点です。こぼれた水滴や油をそのままにしておくと、成分がしみ込んで床材が傷んだりカビが発生したりする心配があります。撥水性があるタイルを床材に使用すれば、こういったダメージが防げる可能性が高いです。

汚れやキズがつきにくく掃除がスムーズにできる

撥水性があるタイルは、掃除がスムーズにできるのもメリットです。タイルの床に水滴や油が落ちても、すぐに拭き取ればシミなどが生じるのを防げるでしょう。タイルの場合、化学系の洗剤にも比較的強いという性質があります。洗剤による色落ちやシミの心配が少ないことも、タイルならではの良さです。タイルはキズが付きにくいため、床材の劣化のリスクも最小限に抑えられます。

空間をオシャレに演出できる

好みのタイルを選んでキッチンのアレンジができる点も、タイルの魅力です。タイルは、デザインや色のバリエーションが充実しています。タイルの色や素材を選ぶと、カントリースタイルやモダンスタイルのキッチンも実現しやすくなります。施工方法などを工夫すれば、費用を抑えてキッチンをオシャレに演出することも可能です。

施工前にはデメリットもチェックしておこう

キッチンの床をタイルにするときは、次のようなデメリットも押さえておきましょう。

作業中の転倒に注意する必要がある

タイルは、水分や油分が表面につくと滑りやすくなる場合があります。水や油が床にこぼれたことに気付かないでいると、ふとした拍子に足が滑ることがあるため注意が必要です。転倒を防ぐには、滑り止め加工が施されたタイルを選ぶなどの工夫が必要になるでしょう。

肌に触れたときに冷たさを感じる

タイルの素材は、足の裏に触れたときに冷たさを感じることがあります。気温が下がる冬は、こういったタイルの質感が気になる人もいるでしょう。台所仕事を快適に行いたい場合は、「起毛素材のマットを敷く」や「スリッパを使用する」などの対策が必要です。セントラルヒーティングなどの床暖房を取り入れるのも、快適に過ごすための方法になるでしょう。タイルの種類を選ぶことで、ひんやりとした感覚が軽減できることもあります。

キッチンの床にタイルを取り入れるときの施工方法

キッチンの床をタイルにしたいときは、2つの方法があります。

施工業者に依頼をする

リフォームを手掛ける施工業者では、キッチンのタイル工事も行っていることが多いです。このような業者に相談をすると、自宅のキッチンに合ったタイルを紹介してもらえる可能性があります。施工の段取りから細かい部分の仕上げまで、すべてお任せができる点はプロに依頼する大きなメリットです。ちなみに、タイル工事の費用は50万円から200万円前後で、金額には幅があります。

DIYで施工する

作業の段取りなどをひと通り心得ていれば、DIYでキッチンの床をタイルにすることも可能です。DIYをするときは、市販のタイルシートが活用できます。ホームセンターなどで販売されているタイルシートは、貼るだけで簡単にキッチンの床がリフォームできる便利な商品です。施工場所のサイズをしっかりと採寸して、境目が目立たないように丁寧に仕上げるのが、DIYでリニューアルするときのコツです。

キッチンの床の施工で迷ったときはプロに相談してみよう

キッチンの床に合ったタイルの素材、デザインは、家の構造や理想とする空間の雰囲気などで変わってきます。素材の選び方や施工の仕方で迷ったときは、プロの業者に相談してみると良いアイデアが得られる可能性があります。ここで紹介したメリット、デメリットも考慮して、自分の家にマッチするタイルでキッチンを素敵に演出してみましょう。