洗面所に適した床材選びのポイントは?

洗面所は化粧台やお風呂の脱衣場がある他、洗濯機の置き場所でもあるので床が濡れやすいと言えます。特に脱衣場がある洗面所は湿気が籠りやすく、濡れた足で歩き回ることが多いので床材が水濡れで傷みやすいのが問題です。気持ち良く洗面所を利用するためにも、水濡れが生じやすい環境に適した床材選びのポイントについて学びましょう。

洗面所の床材は防水性を重視して選ぶ

水濡れが生じやすいことを考慮する

洗面所の床材を選ぶポイントはいくつもありますが、中でも防水性は決して外せない条件です。洗面所は用途の性質上、どうしても水濡れが生じてしまいます。水に濡らさないようにすることは非常に困難なので、水に濡れても傷まない床材を選ぶことが賢明と言えるでしょう。お風呂の脱衣場を兼ねている洗面所は浴室への出入り口部分がもっとも濡れやすく、下地が湿気で腐食するおそれがあります。下地まで傷んでしまうと大掛かりなリフォーム工事が必要になるので、そのような事態を避けるためにも高い防水性を持つことを何よりも重視しなければいけません。

すき間が生じないデザインも重要なポイント

水濡れによる下地の腐食は床材のすき間が大きいほど起こりやすいと言えます。住まいの空間に美しいデザインを取り入れたいのはマイホームに愛着を持つ人なら自然な考えですが、水濡れが生じやすい洗面所に関しては美しさよりも防水性を優先しなければいけません。美しいデザインにこだわるのは悪いことではありませんが、下地に水濡れの被害が及んでしまうようなデザインは避ける必要があります。床材同士を組み合わせた際にすき間が生じないデザインにすることが洗面所の下地を傷めないための工夫です。

 

洗面所に適したタイル床材について

足に優しいクッションフロア

塩化ビニル樹脂をシート状に加工したクッションフロアは水を通さない作りなので洗面所の床材に最適です。製造コストが低く安価で量産できることから洗面所をはじめとする、住宅の水廻りの床材に多用されています。クッションフロアは名前の通りクッション性があり、足に優しい床材です。その一方で傷がつきやすく、重い物を置くと凹んだ跡が残ってしまうので洗濯機などを置く際は注意しなければいけません。

耐水性が高く頑丈なフロアタイル

硬質の塩化ビニル樹脂で作られているフロアタイルは高い耐水性がある他、多少の衝撃や摩擦なら傷がつかないほどの強度もあります。熱水や紫外線にも強いので劣化しにくく、多くの施工業者がおすすめする床材です。デザインの種類も豊富なので洗面所の雰囲気に合わせて選ぶことができますが、やや割高なので金銭の負担を考慮したうえで慎重に判断する必要があります。

他の部屋とのデザインを統一するのに向いているフローリング

床材の一種であるフローリングはリビングやダイニングに多用される一方、決して防水性に富んでいるとは断言できません。洗面所などの水廻りにわざわざ用いる床材ではありませんが、他の部屋のデザインに合わせる目的で使われることがあります。防水性についてはコーティング加工を施すことである程度の対処が可能です。

床材の張り替え工事はプロの施工業者に任せるのが賢明

どのような床材を選んでも、すき間ができないようにしっかりと敷き詰めなければいけません。床材と接着剤があれば自分で張り替えを行うことができますが、床材の防水性を損なわず綺麗に仕上げるにはプロの施工業者に依頼するのが賢明でしょう。床材の張り替え工事は使用する床材の種類や床面積、古い床材の処分などによって費用や所要時間が異なります。技術力が高く信頼できる施工業者を選ぶことが質の高い仕上がりにするための条件です。

洗面所の床材は長く使うことを踏まえて選ぶ

洗面所はほぼ毎日使う場所なのでその分だけ水濡れが生じやすく、傷んでしまうリスクも高いと言えます。防水性に富んだ床材に張り替えるのが正しい対処法ですが、質感や費用などの事柄も軽視できません。長く住み続けるマイホームの設備なので、洗面所の床材は長期的な視野で選ぶことを心がけます。また、床材の張り替えは高度な技能を持つ優良な業者にお願いすることを忘れてはいけません。