キッチンをタイル張りに 種類と選び方をご紹介

これから家の新築やリフォームを検討している方の中には、キッチンの内装にタイルを取り入れることで、色々と迷っているケースがあるかもしれません。一口にタイルといっても、素材をはじめサイズやカラーあるいは機能やデザインなど、幅広く多種多様です。そんな中から自分たちのニーズや住宅の環境に最適なタイルを選ぶのは、なかなか難しいのが現実。そこでタイルの種類や選び方について、ここで詳しく紹介します。

そもそもキッチンをタイル張りにするメリットとは?

壁や床をタイル張りにしたキッチンには、お洒落さや上品さあるいは可愛らしさや清潔感といった、個性的で表現性の豊かなタイプが数多くあります。それを実現できる大きな理由は、タイルそのものにサイズやフォルムさらにカラーなど、豊富なバリエーションがそろっているため。オーナーの好みやニーズに合わせて、キッチンの内装を自由かつ柔軟にデザインできるのが、タイル張りならではのメリットと言えます。

もちろんデザインだけがメリットではありません。日常生活で調理や洗いを繰り返すキッチンでは、耐水性や耐火性さらに耐候性や耐久性など、様々な機能が求められます。まさにこれらの機能を満たすのが、タイル張りの注目すべき特徴です。また汚れやキズそして色あせにも強いため、お掃除やメンテナンスがしやすい点も、見逃せないメリットでしょう。その上、タイルにはニオイを吸収し難い性質があるため、様々なニオイを発生するキッチンでは、最適な素材と言えます。このようにデザインから機能まで、タイル張りのキッチンには数多くのメリットがあります。

タイル選びで覚えておきたい基本的なポイントとは?

素人のオーナーの方がキッチンをタイル張りにしようとすると、カラーやフォルムなど見た目のデザインから、タイルを選んでしまうケースがよくあります。しかし先述したように一口にタイルといっても、素材や機能など多種多様。例えば住宅用のタイルでは、内装タイルと外装タイルそして床タイルの3つに、大きく分類することができます。このうちキッチンで採用されるものは、内装タイルに該当します。したがって外装タイルや床タイルをキッチンに取り入れようとするのは、素材や機能などの面で不適当と言わざるを得ません。無理をして取り入れると、結果的にはキッチン全体の劣化を早めることにもなるので、注意が必要です。

内装タイルであることを確認したら、次にサイズやフォルムを決めます。この際にはキッチンの広さやタイルを施工する個所の状況を見極めて、それに見合ったサイズやフォルムのタイルを選ぶことが大切なポイントです。できることならば、モデルルームや展示場などへ足を運び、実際に目で見て触れて体感することをおすすめします。WEBサイトの画像やカタログの写真では、タイルそのもののサイズ感や、キッチン全体とのバランスなどが、どうしても把握しにくいからです。

またタイルを取り入れた後のお手入れやメンテナンス等の負担についても、十分にイメージしておくことが必要です。例えばタイルのサイズで1枚1センチの小粒タイプと、1枚30センチの大判タイプを比べれば、目地の数量は前者が多くなります。そうなると必然的に、お掃除やメンテナンスの負担も、前者の方が大きくなることが予測できるはずです。 内装タイルからサイズやフォルムを選んだら、いよいよ自分たちの好みやニーズに合った、カラーやデザインを決めていきます。例えばキッチンをクラシカルな雰囲気に仕上げるなら、海外でも人気の高いサブウェイタイルがおすすめ。レンガ組みのように見える落ち着いたデザインなので、キッチン全体の雰囲気を壊さずに、洋風でお洒落に仕上げることが可能です。

気になる費用はどれくらい?

キッチンをタイル張りにリノベーションする場合には、やはり費用面が気になるところです。その点、基本的な計算としては、タイルの費用に加え、目地にかかる副材料費、さらに施工費とのトータルと考えておけばよいでしょう。そして1平方あたり1万円から3万円という、リノベーションの相場も一緒に覚えておくと便利です。もちろん自分で施工すれば施工費は安く済みますが、完璧な仕上がりを希望するならば、プロの業者に依頼するほうが無難でしょう。

デザインから機能まで、タイルについて詳しく理解しておこう!

ここまで紹介してきたように、キッチンのタイル張りには魅力的なメリットが幾つもあります。ただし一口にタイルといっても幅広く多種多様なものがあるため、単に見た目のデザインだけでなく、素材や機能などについても、あらかじめしっかり理解しておくことが求められます。また気になる費用についても、自分の予算に合わせてよく確認しておくべきでしょう。