玄関にタイルを張っている家は多いのではないでしょうか。タイルは美しいデザインを演出できる反面、放置していると汚れが付着してすぐに見栄えが悪くなってしまいます。玄関は家の顔ですので、なるべく綺麗な状態を維持しておくのに越したことはありません。以下ではタイルの掃除の仕方について紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
玄関タイルにつく汚れとおすすめの掃除の頻度
玄関タイルにつく汚れは、大きく分けて砂埃・土埃、花粉・排気ガス、カビの3種類に分類できます。このうち、一つ目の砂埃や土埃は、主に玄関を出入りする人の靴底に付着して入ってくるケースが大半ですので、家に入る前に玄関マットで靴底をゴシゴシするだけで、玄関が汚れにくくなります。特に雨の日に靴に付着する泥は、タイルにこびり付くと落としにくくなるため、なるべく玄関に持ち込まないようにしましょう。
二つ目の花粉や排気ガスは、あまり見た目には目立ちませんが、放っておくと玄関タイルの上に蓄積していきます。これらは花粉症などのアレルギーの原因となりますので、家族にアレルギー体質の人がいる場合には、目に見える汚れがなくても定期的に玄関タイルを掃除した方が良いのです。さらに、三つ目のカビは、湿気が多いと人知れずタイルの隙間などで繁殖していき頑固な汚れの一因になるため、こちらも定期的に綺麗にするのがおすすめです。
これらの汚れは、徐々に蓄積していくものですので、玄関タイルの掃除は毎日行うのが基本です。もっとも、本格的にやるとなるとそれなりに大変ですので、日々の掃除はほうきで汚れを掃き出すくらいで良いでしょう。そうしておけば、水やブラシを使った本格的な掃除は月に1回くらいで十分です。
掃除の前の確認ポイント
玄関タイルの掃除を行う前に、使われている素材が何であるのかを確認するようにしましょう。玄関タイルには主に天然石と人工石のどちらかが使われており、このうち大理石や御影石などの天然石はデリケートですので慎重に取り扱う必要があります。ブラシなどで擦ってしまうと傷がつく恐れがありますし、下手に水をかけると汚れが染み込んで余計に取れなくなってしまう可能性もあるため、もし家の玄関タイルが天然石でできているという場合には、本格的な掃除は専門のクリーニング業者に任せた方が安心です。
おすすめの掃除の仕方
玄関タイルには、表面がツルツルのものとザラザラのものがあります。このうち前者の掃除を行う場合は、まず最初に掃除機やほうきを使って表面の埃を取り除いた上で、全体に水をかけて汚れを流し、雑巾やモップで拭き取るようにしましょう。気になる汚れがあれば、メラミンスポンジを使えば効果的に落とせます。最後にもう一度水を流して雑巾などで拭き取り、しっかり乾かせば完了です。なお、タイルの材質によっては、メラミンスポンジを使用すると傷ついてしまう可能性があるため、気になる場合は事前に目立たない場所を試しに擦って確認してみると良いでしょう。一方、表面がザラザラのタイルの場合は、メラミンスポンジは使えないため、ほうきなどで埃を取り除いた後で、水をかけて拭き取って乾かすだけで大丈夫です。 なお、タイルに黒ずんだ汚れが付着していて取れない場合には、重曹やセスキ炭酸ソーダを使うと綺麗に落とせます。使い方は簡単で、水に溶かしてスプレーボトルを使ってタイルに噴射し、5分ほど経ったところでモップなどで拭き取るだけです。汚れが落ちたら、水で流して拭き取るようにしましょう。
こまめな掃除で玄関を綺麗にしよう
以上で見てきたように、玄関タイルは素材によって掃除の仕方を変えるのが大切です。慣れてしまえばそれほど難しくないので、こまめに掃除して玄関を綺麗にするようにしましょう。どうしても自分でやるのが大変であったり、どうしても自分では落とせない汚れがあるという場合には、プロである家のクリーニング業者に依頼するのもおすすめです。