玄関は家の入口であり、他人にも見られてしまう箇所ですから、常にきれいにしておきたいものです。その玄関のタイルも、年数とともに劣化して汚れていくものです。劣化して汚れた玄関タイルを交換する場合にも、実はちょっとしたコツがあります。いったいどのようなタイルに交換すればよいのでしょうか。ここではその秘訣を詳しく解説します。
タイルにも種類がある!
玄関で使用されるタイルには3種類あるといわれています。それは「磁器質」と「陶器質」、そして「せっ器質」の3つです。この3つはそれぞれ吸水性や硬さなどに違いがみられます。玄関で使用されるタイルは基本的に摩耗しにくく、吸水性の低いものを選ぶほうが適切といえるでしょう。なぜならば玄関は人が毎日通る場所のため、タイルがすり減るようなことがあってはならないからです。そう考えると、玄関のタイルに適しているのは「磁器質」と「せっ器質」であるといわれます。
そしてもう一つ大切なことは、玄関のタイルは滑りにくい素材であったほうが好ましいということです。特に雨の日などは、濡れたままの靴や傘の影響で、玄関が濡れることがよく起こります。その為、滑りやすいタイルであると雨の日に玄関で滑って、けがをするという恐れが出てきます。タイルの中には、表面がつやつやした光沢がある物もありますが、そのようなタイルは滑りやすくなるために避けたほうがよいでしょう。できれば表面がざらついたものや、凹凸のある様なタイルが滑りにくいので、そのようなタイルをチョイスすることが適切です。
どのような色にすればよいのか?
玄関タイルの色は自分の好みで選ぶことが出来ます。しかし、適当に選べばよいものではありません。基本的には「明るい色」を選んだほうがよいでしょう。それはクリーム色や黄色などが該当します。注意したいのが白などを選んでしまうと、汚れが目立ってしまうというデメリットがあるということです。その為、濃いグレーや黒などの色を選ぶ人もいますが、逆に濃い色でも白と同じで汚れが目立つこともあるのです。それは白のタイルの場合は、黒っぽい汚れが目立つのと同様に、黒のタイルでは白っぽい汚れが目立つという原理です。
このように、汚れを目立たせないようにするためにも、白や黒ではなく「明るい色」を選ぶのが適切です。汚れが目立たなくなれば、掃除の回数を減らすこともできます。基本的にタイルの掃除は、ほうきで簡単に掃くだけでもきれいになります。毎日の簡単な掃除はほうきだけでできますが、たまに掃除機を使用して行うと、玄関の中の土埃などの汚れを落とすこともできます。特にドアの段差などの汚れは、ほうきでは落としにくいために、掃除機で吸い込んでしまったほうが、手っ取り早く済ますことが出来るのです。
費用はいくらくらいかかるの??
使用するタイルの素材や、依頼する業者により金額は変わります。おおよその金額としては、タイルの工事費は1平米あたり5,000円から15,000円くらいと考えていたほうがよいでしょう。当然ですが玄関が広ければ広いほど、タイルを数多く使用するために費用が上がります。さらに、使用された古いタイルの処分費用も発生します。これもおおよその金額として、20,000円から30,000円くらいと考えておきましょう。もしも、タイルに高級素材を使用するのであれば費用はアップしますが、そうでない通常のタイルのリフォーム工事であれば、だいたい10万円程度の予算でタイルの交換をすることが出来ます。
長く使うものなのでよく考えて選択しよう
玄関タイルは頻繁に交換することはありません。しかし長く使っていると汚れてきたり、経年劣化などによりタイルがすり減って、交換しなければならないこともあります。玄関は家族だけではなく、いろいろな人が出入りして目に付く場所のため、出来るだけ美しく保ちたいものです。常に掃除を心がけ、タイルが寿命だと感じたら、交換するほうがよいかもしれません。